フロム・ソフトウェアの新作「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」のPS4版を購入しました。
制作会社を見て察する人も多いと思いますが、SEKIROは「死にゲー」ですね。
最近は初心者に優しいゲームばかりですが、それらに比べるとSEKIROは凄まじい高難易度でプレイヤーを苦しめます。
いやー正直、待ちわびましたよ。ゲーマーとしてはプレイせざるを得ないでしょう。
時間を忘れてしまうほど楽しいので、現在余裕で仕事に支障をきたしています(・∀・)アザス
とりあえず中盤辺りまで進めたのでレビュー書きます。
良かった点
アクション性の高さ
同じフロムゲーであるブラッドボーンとダークソウルはプレイ済みですが、戦闘アクションは圧倒的にSEKIROが楽しいです。
メイン武器は刀1本で、最初はシンプル過ぎないか…?と思ってたんですが、やればやるほど奥が深いです。
刀と忍具を駆使した戦闘は自分が上達すればするほど病みつきになります。
雑魚敵に対しても、R1(攻撃ボタン)連打でのゴリ押しは通用しません。
相手の攻撃直前でガードボタンを押すと弾きが発生し、敵の体幹ゲージを削ってカウンターを狙う戦い方が基本戦法になるかと思います。
弾きの判定はそこまで厳しくないので、普段から格ゲーをやってる人なら朝飯前でしょう。

フロムゲーの戦闘では過去最高の爽快感
主人公は忍者なので、斬り合いだけではなく、手裏剣や爆竹などの忍具を使えたり、鉤縄を使ったワイヤーアクションで敵の死角から攻撃することもできます。
階段の上で門番のように待ち構えている敵に対しても、鉤縄を使えば忍者らしく木から木を伝って背後を取ることも出来るのでステルスプレイも可能。
正面から戦って勝てないなら背後から一撃で仕留めれば良いだけのこと…拙者、忍者ですから。
マップがかなり立体的になっていて、鉤縄のワイヤーアクションは探索にも使えます。
一見通れなそうな場所でも鉤縄を使って空中から隠れた通路を切り開いたりと、探索が想像以上に楽しかったです。
技や能力は経験値を貯めて開放していきます。
SEKIEOでは初期装備でなぜか絶対に折れない最強の刀を持っているので、武器の収集要素はありません。
代わりに忍具集めやスキルの習得があります。
スキルツリーも物語を進めていくとどんどん増えていくので、やり込み要素はバッチリです。
後半になるにつれ、戦闘の幅が広がっていき、出来ることが増えていきます。
回生システム
SEKIROには一度死んでも復活できる回生システムがあります。
敵に倒されても回生で復活し、背後から奇襲するという戦法も可能です。
初見で回生が発動した時は「え?1回コンテニューできるってこと?超ヌルゲーじゃん」と思ったんですが、そこはフロム・ソフトウェア…そんなに甘くはなかった。
当然、回生すること前提の難易度になっていますので、1回コンテニューできるからといってヌルゲーなんてことはありませんでした。
ただ、回生のおかげで初見の即死や敵に囲まれての事故死を回避できるのはありがたい。
初見殺しのストレスが大幅に減ったのでこれは良システムだと思います。
良くない点
初心者にやさしくない
「SEKIROはアクション初心者お断りゲー」と言われるとその通りすぎて何も言えないんですが、それはフロムゲーをプレイした人が言ってるだけで、公式が初心者お断りと言ってる訳ではありません。
当然、何も知らずにパッケージに惹かれて買ってしまい、フロムの洗礼を受ける初心者も多いのです。
難しすぎてクリアできない初心者が一番欲しいものって「体力」や「攻撃力」といったプレイヤースキルに関係ない強化だと思うんですよね。
しかし、SEKIROでは主人公のステータスをアップできるアイテムは雑魚敵や探索では手に入りません。(一時的にアップさせるアイテムはある)
HPなどの基本ステータスを上げるためには必ずボス級のキャラを複数倒す必要があるのです。
過去作であるダークソウルやブラッドボーンにはプレイヤーにレベルの概念があり、雑魚敵を何度も倒すことによってプレイヤーのステータスを強化することができました。
でもSEKIROではプレイヤーのレベルは廃止され、貯めたスキルポイントを使って能力を開放していくシステムになっています。
手に入れた能力で戦闘の幅は広がるけど、攻略を大幅に楽にする能力ではありません。
僕みたいなゲーマーにとっては超楽しいシステムなんですが、HPが増えない以上、簡単に死んでしまうので初心者はかなりキツイはず。
主人公のステータスを上げたいなら強敵を倒すしか無いという意地悪な仕様。
予想通りSNSでは難しすぎるという意見がやっぱり多いですね。SEKIROのディスクを割ってネット上にアップしてる画像もありました(笑)
だが、ゲーマーとしてあえて言わせてもらおう…SEKIROが難しすぎてクソゲーなどと呟いている人は単純に学習能力が無いと言わざるを得ない。
ちゃんと「どうやったら勝てるか」を考える頭があれば、絶対に攻略できます。
SEKIROは回生システムのおかげで事故死が減ったので、死亡時のストレスはかなり軽減されたし、鉤縄のおかげで強敵の背後を取って有利に戦える場面も多い。
ぶっちゃけ、今の時代だとYouTubeやSNSで攻略情報調べればすぐクリアできるけど、自分で考えて強敵を倒した時の達成感は半端ないですよ。
「たかがゲームでストレス貯めたくない!」「簡単に敵を倒しまくる爽快感がほしい!」「ガードって何?」という人にはゲームのタイトルに"無双"とついたゲームがオススメです( ˘ω˘ )☝︎
ロード時間
あえて挙げるなら…といった程度ですが、死にゲーなのでちょっとだけ気になりました。
PS4 Proでプレイしてますが、死んでからプレイ再開までのロード時間は約10秒弱でした。(多分マップによって前後する)
何度も死ぬので人によってはストレスかも…?
他には鬼仏でのマップ移動時にロードがあるくらいで、基本的には快適です。
まとめ
何度もフロムの過去作と比較して申し訳ないですが、個人的にはダークソウルやブラッドボーンよりも面白かったです。
世界観・システム・グラフィックが最高に良かった。このクオリティで万人が楽しめるゲームを作ればもっと人気になる気もしますが、あえて超難しい高難易度ゲームを作ってくれるのは素晴らしい。
サクサク攻略できるゲームも嫌いではないけど、やっぱりこういう難しいゲームは定期的にやりたい。
敵に勝てなくてムキになって何度も挑戦するゲームは久々にやった気がします。
結論としては、神ゲーだけど、万人にはオススメできないゲームです。
つまり…いつものフロムゲーですね。ゲーマーならやっておくべきタイトル。